2015年04月13日 16:28
強度と感度がズバ抜けている!
単繊維を複数寄り合わせて作られたブレイデッドライン。繊維の数は4本が主流とされてきたが、現在は3本や8本を寄ったタイプもある。
PEラインは両刃の剣といってもいいくらい、長所と短所がハッキリしている素材。まず長所は、感度が圧倒的に優れている。伸度は4~5%ほどしかなく、ほとんど伸びないと言ってもよいラインである。この低伸度によって、小さな違和感やわずかな変化もアングラーに伝える優れた感度が生み出される。活性が渋ってナイロンでは獲れないような小さなバイトも、PEの場合だと獲ることができるケースは多い。
PEを使いこなす場合の注意点もしっかり把握しておきたい。まずは結節部分。伸びが無いためフッキングなどでの瞬間的な荷重が、結び目に集中しやすく、そこがすっぽ抜けたり切れたりする。接続するノット部分に注意をしたい。非常にしなやかなのだが、そのため風があるときはラインがあおられたり、ロッドのガイドに絡みやすいケースもあるので注意だ。また、一般的に製品価格は高価であることが多い。
PEラインの感度は繊細さを要求されるエリアフィッシングとは非常に相性がいいが、注意点のみ心掛けてさえおけば、強力な武器となる。ナイロンやフロロと比較して価格は底上がりだが、耐久性があってその分長く使える。