気配を消して人が狙わない場所を狙う
これから暖かくなれば、魚も貪欲にルアーを追うようになる。そういう魚はポイントさえ把握してれば、以外と簡単に釣れます。しかし、それでもやはりスレている魚もいる。そんな魚に有効なのが、水の抵抗を利用したリトリーブです。スプーンを下流の流れ込みの延長線上に投げて、ロッド操作で流れからそらさずに、ゆっくり巻く。それでロッド操作を加えて、ポイントに送り込む。ココだと思ったポイントに差し掛かった時、スプーンに不規則な動きをさせてアピールするのも効果的。逆に下流ではなく上流にキャストして引いてくると、慣れない人にはリトリーブすら難しいと思います。思いのほか流されます。
また、区画エリアでも、渓流エリアでも、気をつけなきゃならないのが、アングラーの気配を消すこと。管釣りだからといって、ドタバタ歩いたり、いきなり岸に立ってキャストしちゃうと魚に警戒されてしまいます。自然渓流では基本ですが、気配を消してポイントに近づく「ストーキング」を心がけてください。
プラグが効果的なケースはどんな状況か?
★いつでもどこでも!
スモールミノー、クランクベイトは誰が投げても釣れるし、ただ巻きしていれば釣れる。これは一番重要なことです。巻くスピードは色々ありますけど、スプーンみたいにレンジキープが難しいわけでもないので、気軽にいつでも使えます。
★魚種を選びたいとき
イワナやイトウ、ヤマメを狙って釣ろうと思う時に多用します。こうした魚は、とくにミノーによく反応します。
★サイズを選びたいとき
大きさサイズのルアーを使えば、でかいイトウやニジマスなどを選んで釣ることが出来ます。大型のトラウトはエリアのなかにいる小さなニジマスやウグイを食べていることもあります。そういう魚を想定して大きなルアーを意識的に使うことも。
★魚が水面を意識しているとき
あからさまに水面の虫などを喰っているときなどはトップウォータープラグが大活躍します。スプーンでは演出できない、プラグでしか対応できない状況です。
★見て遊びたいとき
すべてが見える。見せて食わせる。両方が楽しめるところがプラグの良いところ。喰う瞬間まで見えますから、トップウォーターゲームはとくに面白いです。
★ストリームエリアで釣るとき
一般渓流と同じように、ストリームエリアなどではミノーやシャッドがすごく使いやすです。流れを横切らせるような感じで使います。
★スプーンとは違った動きが欲しいとき
スプーンでは出すことが出来ないプラグならではの動き、波長、引き波というもがあります。人間にははっきり分からない動きの違いが、トラウトの食性に訴えることもあります。
★操作を楽しみたいとき
ペンシルベイトやミノーなどのように、自分で思うように操作してヒットに結びつけていうようなルアーは、使っていて楽しいルアーです。
プラグの短所
★スレやすい
スプーンに比べてアピール力が大きいせいでしょうか、スレやすいことは確かです。そんな時にはまずカラーをチェンジして欲しいです。スプーンだとカラーチェンジをするのに、プラグになるとちょっと釣れないとスプーンに戻してしまう人が多いです。スプーンと同じようにカラーをローテーションしていく、ということはすごく重要だと思います。プラグの種類を変えていくローテーションもよいと思います。
★フックが多いので危険!
フックがスプーンよりも多いので、リリースするときには要注意です。基本的にはプライヤーなどを使ってリリースするようにしましょう。
★バレやすい
ウエイトがあるものが多いし、重心が前にあるので、バレやすい傾向があります。しっかりアワセを入れれば、避けられることもあります。
ミノー編 | プラグ使いこなし術
ミノーは4センチ~9センチのサイズが中心となります。タイプとしてはフローティングが一番使われます。動きが軽やかですし、エリアでは基本的に上を見ている魚が多いからです。使い方は投げてただ巻くだけ。これが基本。そして、ただ巻きのなかでスピードを変化させる。という使い方がメイン。加えて、ミノーを使うテクニックとしては常套句のトゥイッチングは、必ず押させておきたいテクニックです。とくにイワナ、イトウ、ヤマメ、大型のニジマスを意識して狙う場合に使います。動かす幅、バランスの崩し方、イレギュラーな動きの出し方に気をつけてください。状況次第で反応は異なるので、トラウトたちに答えを聞いてください。バスフィッシングをやっていた人は長く止めてしまうケースが多いようですが、トラウトはわりと見切ってしまうことが多いので注意が必要です。
クランクベイト編 | プラグ使いこなし術
クランクベイトはいつでもどこでも使えるルアーです。とくにニジマスはクランクに弱いです。スプーンと同等、状況や人によってはスプーンより釣れる時もあります。とくに表層を釣る場合には、扱いやすさも抜群。ある程度ウエイトがあるので飛距離は出るし、ゆっくり引ける。あるい意味、最強のプラグです。スプーンよりスローに、一定のレンジを探ることが出来るのはクランクだけです。バレやすいという点が少々難点ですが、スプーン用のロッドでも無理なく使えることもありますので初心者にもオススメです。使い方の基本はやはりただ巻き。フローティングモデルの場合は、止めておくと浮く。スピードの変化とロッドを構える位置の変化で、狙うレンジを変えていきます。引き波をたてるように引くことが出来るのがクランクの強み。この独特の波に反応がいい時があるので、試して欲しいです。また、表層でトップ的に使うのも良いです。放っておいたり、チョコチョコと動かしてからリトリーブに移ることを試してみてください。